社長室の仕事とは? 具体的な役割や業務内容、その先のキャリアパスなどを解説

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社長室と聞いて仕事内容や役割が明確にイメージできる人はどれくらいいるでしょうか。「社長の業務サポート」と想像しても、具体的な業務内容がわかる人はそう多くはないかもしれません。

本記事では、社長室はどのような役割を担っているのかに加え、求められるスキルや考えられるキャリアパスなどについて解説していきます。

INDEX(読了時間5分)

社長室とはどのような部署、役割なのか

社長室は、その名の通り社長の仕事を補佐する部署です。しかし、経営企画や秘書と役割が同じ場合もあり、企業によって社長室に任される業務内容はさまざまです。経営企画や秘書との違いは主に以下が挙げられます。

経営企画、秘書との違い

経営企画の仕事は、経営計画の策定や管理、新規事業の立ち上げ、M&Aなど多岐にわたります。経営層が課題に感じていることだけではなく、自ら世の中のニーズや動向を分析し、企業が成長するための施策を検討・実行します。

社長室と経営企画の違いは、業務内容が社長の意思に基づく広い業務にわたるのか、経営戦略に特化した業務かにもよるでしょう。

一方、秘書の場合、社長のスケジュール管理や外部の人とのやり取りを行うのが主な仕事で、経営戦略の立案や施策実行などはしない傾向です。

社長室での業務内容

社長室の業務の具体例を紹介します。

 社長の感じる経営課題に取り組む

社長室では、社長の意図をくみ取り具体的なアクションを現場に反映していく対応が必要となります。
前述したとおり業務内容が経営企画に重なる企業も多く、社長の右腕として経営課題における具体的な解決施策の立案や、プロジェクトの発足・進行を担います。

また、テスト的に行うプロジェクトの進行やリサーチ業務などに幅広く対応するのも社長室の役割です。

 社長の意思を社内外に浸透させる

社長が描くビジョンや戦略が社員に上手く伝わっていない場合は、社長室が代弁し、浸透させる役目を担います。
企業によっては、広報の役割を担って、社内外へと情報発信することが求められる場合もあります。

社長の特命業務への対応

時には、社長から緊急または重要度の高い業務の指示が入る可能性があります。スピード感のある対応が求められるので、日ごろから社長と連携して業務を任されている社長室が率先し各部署と連携をして、迅速にプロジェクトを進めていく必要があります。

経営会議を主催する

取締役会議やその他経営に関する会議を主催し、経営の重要事項の整理や部門間の調整を行います。ほかにも、取締役会議の日程調整や議事録作成などの細かな業務から、運営・進行、各部門の進捗管理など社長室の役割は多岐にわたります。

社長室室長の仕事・役割とは

社長室室長は社長室のメンバーを束ねる役割を担います。社長直下で経営課題に取り組む際には、組織を巻き込みプロジェクトを推進していく力や、社長の意思を汲む高いコミュニケーション力、論理的思考などさまざまなスキルが求められます。

プレッシャーはありますが、経営により近い立場で事業に携わることが可能なため、その分やりがいも大きいポジションだといえるでしょう。

社長室の仕事に就くために

社長室の仕事に就くために、必須で必要となる資格は特にありません。

それよりも、企業ビジョンやミッションに共感しているか、またそれを自分に落とし込み、自分なりの言葉で社内外に伝えられるかなど、経営の根幹となる部分への本質的な理解が求められます。

先にも述べた通り社長室の業務内容は企業によって異なるため一概にはいえませんが、次のような部署での経験があると役立つはずです。

社長室の仕事で活かせる経験

経営企画:
企業によっては社長室が経営企画の役割を担っていると説明したように、経営企画は社長室とも業務内容が重なる部署です。
経営層の方針を実務に落とし込むにあたり、予算や事業の具体的な目標、実施の方策などを策定した経験は、社長室での仕事にも広く活かせるでしょう。

広報:
企業の情報を社内外の関係者へ発信し、良好な関係を築いていく広報のスキルは、社長室の業務で求められることも多くあります。
また、広報はさまざまな部署と関わり業務を行うことが多いため、社長室で横断的な業務を行う上でも強みとなり得ます。

財務・経理:
経営を行う上で、財務や経理のスキルは欠かせません。決算書や報告書の作成スキル、資金調達や運用、財務諸表の分析経験は社長室でも重宝されます。

法務:
社長室では、新規事業の立ち上げや取締役会の運営、株主や債権者などのステークホルダーとのやりとりなどを任せられることがあります。
そのため、法律に関する知識や業務経験は、社長室の業務にも活かせるでしょう。

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社長室の仕事に向いている人

次に、社長室の仕事に向いている人の特徴を解説します。

高いコミュニケーションスキル

社長室では、社長をはじめとする経営層と接するうえでの高いコミュニケーション力が求められます。
また社長室が主体となってプロジェクトを推進していく場面もあるため、社内の関係者を巻き込み、業務を推進していくことも期待されます。

 精神的タフさ

社員から経営に対しての提言がある場合、時には直接社長に伝え、理解を求めることも社長室の役目です。
特に、新しい施策を始める際には、社員から反発が起こることも考えられます。そうした場合に、目上の人であっても必要な意見を伝えることを恐れない精神的なタフさや、社員の気持ちに寄り添いながらも、経営方針に従って上手くまとめあげられる人が向いているでしょう。

 臨機応変な対応力

社長室の仕事は、社長直下で緊急性の高い仕事や責任が重い仕事が任されることもあります。
そのため、常にアンテナをはり臨機応変に仕事をこなせる人が向いています。また、企業によっては社長のスケジュール調整も業務の一環となるため、スムーズに社長が仕事に取り組めるよう、機転を利かせ対応する力が求められます。

社長室を経験した人のその後のキャリアパスとは

社長室は、企業によっては社長直下で経営課題の解決に取り組むことができるため、自身の成長スピードを高められる部署です。社長室から考えられるキャリアパスを紹介します。

 経営幹部や他部門の責任者

社長室で日常的に経営に関する情報に触れ、高い視座でプロジェクトを推進する経験を積んだ後には、経営層へ抜擢されるチャンスもあるでしょう。
また、業務スキルに加えて社長との信頼関係が構築できていることは、キャリアにおいてもプラスに繋がるはずです。

経営幹部以外にも、他部門の責任者としてのキャリアパスも考えられます。

コンサルタントとして転職する

経営の間近でキャリアを積んだ経験を活かし、コンサルタントに転身する人もいます。社長とともに試行錯誤しながら企業を成長させた経験は、経営課題の解決に取り組むコンサルタントとしてのキャリアに活かせるでしょう。

ほかにも、社長室での業務を経験することで、自身の事業を立ち上げたいという気持ちが芽生えて起業する人もいるようです。

コンサルタントについては以下の記事でも詳しく解説しています。
コンサルタントへの転職で求められるスキルとは? 求人傾向や未経験から転職する方法について解説

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社長室はキャリアアップにもつながる重要なポジション

社長の右腕として企業の中核を担うことも多い社長室。プレッシャーもありますが、経営層の間近で日々の業務経験を積めることはその後のキャリアアップにもつながるでしょう。

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