自分の1年の目標を他人に考えてもらうとドラマティックな1年になる

2017/01/01

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年の初めになると、「今年こそは、1年の目標をしっかりと立てよう」と思いつつも、1年前のことを思い出すと、「結局、去年も同じことを言ってたよな」ということはありませんか?

そこで今回の記事では、「自分ではなく、他の人の目線を使って1年の計画を立てる」という、ちょっと斬新な方法をご紹介します。

優れたマネジャーたちは他人の思考法をフル活用する

「昔、あるマネジャーがやったので凄いなと思ったのは、とにかく同じ状況について、同僚に語らせ、その状況で“自分だったらどうするか?”を他の同僚に考えさせるというアプローチ。あれにはぶっ飛びましたね…」

と語るのは、某大手外資系メーカーのマネジャーです。

彼の言葉に代表されるように、有能なマネジャーは、社員1人ひとりが違う思考法、違うバックグラウンドを持っていることをフル活用するために、

・ある社員が自分の取り組んでいる課題を、他の同僚に説明
・他の同僚は「自分ならばこう解決する」という方法を各自個別に考え発表
・実際にその課題に取り組んでいる社員は、同僚の考えを参考に解決法を改善

というアプローチを多様します。

目標のための新しい解決法の切り口を知る

このアプローチを行うことで、

・人に自分の状況を説明することで、状況が整理できる
・自分が直面している状況に、他人の能力・観点・知識を活かせる
・自分の凝り固まっている先入観を壊すことができる

といった効果が期待できます。同時に仕事の仲間同士であれば、相互に仕事の背景などが理解でき、その後の仕事が円滑に回るようになります。

1年の目標を他人に考えてもらうための手順

このアプローチを1年の目標設定に応用するのが、今回ご紹介する「1年の目標設定」の方法です。会社の同僚同士に限らず、友人同士3〜4人で集まって気軽に数時間で行うことができます。

具体的には、次のようなステップとなります。

1)自分の状況をまとめた図を1枚描く:
事前準備として、自分の状況を説明するための図を、簡単にA4の紙1枚に10分程度で描きます。凝りすぎると大変になり、煩雑にもなるため、短い時間で描き上げるのがコツです。

1年の目標設定の絵図
自分の状況をまとめた図の例

2)自分の状況を簡単に説明する:
描いた図を使いながら、自分の状況を下記のような観点で口頭にて15分ほど時間を決めて説明します。時間をかければかけるだけ説明できてしまいますので、ここを「15分」程度に設定し、その中で説明し切ります。

・簡単な自己紹介
・これまでの経歴
・最近取り組んでいる仕事
・最近のプライベート
・その他、自分が注力していること

3)質疑応答をする:
上記の内容を聞いた他の人は、描かれた図を眺めながら、自分が興味の沸いた点について、自由に質問をしていきます。この質疑応答にも、10分程度の時間を割きます。

但し、このやりとりの中で「今年はどうしたいのか?」という質問を禁止とします。本人が目指している方向性が明確になってしまうと、他の人は、その内容にどうしてもひっぱられてしまうためです。

4)他の人が本人の「1年の目標」を考える:
ここまで、本人の情報を聞いた他の人は、その本人の今年1年の目標を、自由に考え、A4で1枚にそれを表現します。表現の方法は、あくまで自分自身が目標を立てるときと同じ要領で、「一言」でもいいですし、「箇条書き」でもいいですし、「図にする」という方法でも構いません。あくまで、当人になりきったつもりで、目標をつくるのがポイントです。

5)本人に対してプレゼンテーションする:
目標をつくったら、本人に対して他の人達は、その内容をプレゼンしていきます。その書き出しを「私が◯◯さんだったら、今年1年の目標はこのように立てます・・・」という風にし、説明を行います。
そして、その内容に対して、本人は、自由に質問を行い「なぜ、そのような目標にしたのか」といった点を、深掘りしていきます。

 

以上のような方法を行うことによって、本人に対する他の人の目標案が集まり、この営みは終了となります。

その上で最後に、本人は改めて、別の場、別の時間にて、上記のインプットを参考にしながら、本人としての計画をつくっていきます。

いかがでしたでしょうか?1年の計画を立てるにあたって、自分自身だけでいつもと同じことを考えるのではなく、敢えて他の人の観点を活かし、刺激的な目標を立てることで、2017年を、いつもと違った1年にするスタートを切ってみてはどうでしょうか。

[編集・構成] “未来を変える”プロジェクト 編集部

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